キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「俺さ、お前の事信用してるし、お前がいい奴だって知ってるから、お前がすることをとやかく言ってきたことねぇよ」
「そうだな」
確かに、言われたことはない。
というか、言われたくもねぇ。
「でも、今回は言わせてもらう」
「……」
「ちょこちゃん、泣かせんなよ」
普段、キレる所なんて滅多に見ない。
ケンカの時だって、こいつは一目散に逃げる。
平和主義者と言えば聞こえがいいが、へたれだ。
いつもヘラヘラしてるから、結構なめられてる。
そんな洸が、キレている。
「なに、洸あいつの事好きなわけ?好きな女泣かせんなって?」
「はぐらかすなよ」
「はぐらかしてねぇよ。今までそんな事言ったことねぇだろ。なんであいつの事だけそうやってキレんだよ」
俺がいくら女とっかえひっかえしたって、その結果その女泣かせたって。
一度も文句を言ったことなんてなかっただろう。
さっき、自分でもそう言ってただろうが。
「ちょこちゃんが、今まで俺たちの周りにいた女とは違うって、葵だってわかってんだろ」
「…」
「ちょこちゃんの気持ちだって、本当はちゃんとわかってんだろ」
「だからだろ」