キラキラ〜不良な君に恋してる〜



「じゃあ、ちょこちゃんがあの転校生と付き合おうがどうしようがいいってことだよな」

「ああ」

「じゃあ、俺がちょこちゃんにアピールしてもいいってことだよな!」

「ああ」




なんだ、結局お前もあいつの事。
…そう思って顔をあげると、洸は泣いていた。



「なんで、泣いてんだよ」

「うるせぇ!葵なんか、知らねぇ!もう絶交だ!」

「は?」




なんつう、小学生並みな発言だ。
まぁ、怒らせるようなことをしているのは俺だ。
絶交されても、文句は言えない。



「わかったよ。絶交な」

「絶交って、わかってんのか!友だちやめるってことだかんな!いいんだな!」

「…お前が言い出したんだろ」





どうしたいんだよ。
洸は、フルフルと体を震わせると、突然立ち上がり「ごちそうさま!」と言ってファミレスから出ていった。




「ごちそうさまって…」



普通絶交する相手に言うかよ。
いちいち気が抜ける。





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