キラキラ〜不良な君に恋してる〜



「す、すいません…そんなつもりじゃ」

「別に、謝る必要ないんじゃね?」



藤堂くんは、怒っている様子はなくただ淡々としているように見える。
慌てたり、挙動不審なのは私一人のよう。




「で、どうすんの?」

「え、えと…でも…」

「まぁ、出たいなら出ればいいけど、でも…」




そう言いながら藤堂くんは私に近づき、突然私の頭を抱き寄せた。
突然の事に私は固まる。

ドキドキと最高潮に胸が高鳴り、身動きが取れない。

しかし、藤堂くんの口から出た言葉は……





「あんた、臭いよ」

「…え」

「髪にも汁飛んで臭うけど、いいんだ」

「…そ、え、あ…」





そう言うことですか……。
私は慌てて頭を手で覆う。
そんなことしても臭いが消えるわけでもないのに。




「俺は、どっちにしろサボるし。あんた、どうすんの」

「私…さ、サボり…ます…」




ああ、お母さん、私は不良になります。





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