キラキラ〜不良な君に恋してる〜




「ふうん。優等生ちゃん、初めてのおサボり、って感じ?」

「……ああ、どうしましょう」



藤堂くんのからかいの言葉にも反応できないくらい動揺している。
サボると決めたけど、そんなこと初めての私にはソワソワソワソワ落ち着かない。





「…ったく、めんどくさい女」

「え」




藤堂くんは吐き捨てるようにそう言うと立ち上がる。
めんどくさい。
彼は、今めんどくさいと言いました。





「俺んち近いから今から戻ってシャワーすれば6時間目くらいからは出れんだろ」

「え、いえ、そんな…」

「なに、午後の授業全部サボっていいわけ?」





爆弾発言に、私は動揺する。
確かに、午後丸々サボるよりは…。
で、でも、藤堂くんの家に行くなんて!
しかもシャワーを借りるなんて…。


ありえません!




「あんたんち、近いわけ?」

「え…いえ…、遠い、ですけど…」

「じゃあ、現実的に考えてその方がいいと思うけど」





どこら辺がいいんでしょうか。
そもそも、私が藤堂くんの家に行くこと、藤堂くん自身はそれでもいいの?




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