キラキラ〜不良な君に恋してる〜
次の日の朝、いつものコンビニに来ていた。
会えるかなんて、わかんないけど。
あたしは、そわそわと店の前をうろつき落ち着かない。
電話…、してみようかな。
結局一度もかけることないまま今日まで来た。
だから、向こうはあたしの番号なんて知らない。
くしゃくしゃになった紙を広げにらめっこ。
でもすぐにしまった。
電話なんて、こっぱずかしくてかけられない。
すると、来た!
いつものスーツ姿の彼。
少し眠たげにこちらに歩いてくる。
あと少し、あ、目があった…。
でも、彼はふいっと目をそらしあたしの横を通っていく。
無視…?
「ちょっと、無視すんなよ!」
なんか腹が立ってそう怒鳴ってた。
彼は、ビクッと肩を震わせそこで再びあたしを見入った。
「はい?」
「…だから、無視しないで」
「…え?…あ、え、も、もしかして…梨奈ちゃん?」
半信半疑でそう聞かれた。
あ…、そうだ、あたし見た目ガラッと変わってたんだ。
わかるわけ、なかった。