キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「俺も、梨奈ちゃんの事、好きだから」
「…え…ウソだ。だって、可愛い彼女!」
「彼女?いないよ?」
ウソ、だって、見たんだ。
あたしはたどたどしくそれを説明する。
洋介は少し考え込んだ後、ああ、とつぶやいた。
「あれ、会社の後輩。休憩のときに一緒にお昼行ってた帰りだよ。てか、あの時二人じゃなくて、後ろに他の連中もいたはずだけど」
「え…」
「てか、俺その時スーツだっただろ?相手も制服着てたと思うけど」
マジで?
服装とか、全く目に入ってなかった。
あたしはてっきりそう思い込んでたんだ。
バカだ。
ちょこちゃんの言うとおりだ。
「…てか、マジ?」
「マジだよ。いつになったら信じてくれるの」
「…あんた、ロリコンなの?」
「あのな、…でも、そうなのかもな」
そう言って笑う彼は、悔しいけどかっこよくて。
嬉しいような、照れ臭いような、よくわからない初めての感情にあたしは戸惑ってた。
「一つ、教えてやろうか?」
「え?」
「好きになったの、俺の方が先」
シレッと洋介がそう言って笑った。