キラキラ〜不良な君に恋してる〜


ラグがひかれ、ガラス製のテーブルとすわり心地のよさそうな二人用のソファ。
適当に座れと言われたけれど、その適当がわからない。

私は、ラグの外に正座をして座る。
…確実に違うのだけれど、ソファに座るのは気がひけるし、どこにいても落ち着かないのは変わらない。




ならば玄関に近いこの場所が一番いいかもと、この場所に決めた。
何かあれば、一目散に逃げれそうなこの場所。



なにか、なんてないだろうけど。
だって、藤堂くんが私にどうこう…うん、あるはずがないのだ。







この間取りは1Kというのだろうか。
部屋はこの一部屋のようで、大きな家具で仕切られた向こうにはベッドが見える。
寝るスペースと生活するスペースを一応分けているようだ。

…ベッド。



あそこで藤堂くんは寝ているんだ。






な、なにを考えているの、私は…。
私は頭をぶんぶんと振り落ち着かせる。



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