キラキラ〜不良な君に恋してる〜
私は、そのグループの女の子のようにギャルでもない。
可愛くもなければ、綺麗でもない。
地味で、黒髪を二つにくくったさえない女の子。
彼らの世界とは全く違う世界で生きている。
私がどうあがいても、あっちの世界にはいけないし。
彼らがどうあがいても、こっちの世界にはこれないだろう。
交差することなんてない二つの世界。
「友恵は、どうだったの?」
「私を聞く―?15位よ」
「上位じゃない」
私には、この場所が落ち着くのです。
「ね、今日図書館行くでしょ?」
「うん。この前借りた本読み終わったから」
私は友恵とクラスへ戻ろうと歩き出す。
ちらりと何気なく藤堂くんを見ると、藤堂くんもこちらを見ていて目があってしまった。
私は慌てて目をそらし、何事もなかったように進んだ。