キラキラ〜不良な君に恋してる〜




次の日、学校は少し大騒動だった。
あのグループが他校の生徒と喧嘩をしたとかで、先生たちがバタバタと慌ただしい。


現にあのグループの人は一人も登校してきていなかった。
それで、その話が事実なんじゃないかという噂が広まっている。





「よくやるよね」




友恵がちらりと空席の藤堂くんの席を見ながら言った。
ケンカなんて、どうしたらそんなことになるんだろう。



私はよく知らないけれど、なんでも隣町の高校の不良たちと折り合いが悪いらしく、よくこういった騒動が起きる…らしい。
現に、今までも何度か、顔にけがをしている彼らを見たことがあるのだから。





「ケガとか、してるのかな?」

「なに、心配してるの?」

「え…いや、だって、一応クラスメイトだし」



藤堂くんは、クラスメイトなのだ。
他のグループの人たちは悲しいほどに一人もおらず、藤堂くんは基本この教室にはいないのだけど。
だから、朝からいなくたって、サボっているのか、はたまた…とあまり気にもされていないのが現状だ。





なんだか、それも寂しいような気がするのは私だけなのかしら。
藤堂くんと仲良くしている子はいないとはいえ、クラスメイト、同じクラスの仲間なのに。



藤堂くんはイケメンで、隠れファンは多いけれど、不良ってこともあって皆怖くて近寄りがたい様子。
そして、噂によると藤堂くんはいつも連れている女の子が違うらしい。




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