キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「自信とか、友だちになるのに必要?」
「え…」
「ね、じゃあ、気を取り直して今日から友だちね!だから、梨奈!」
「…えと…梨奈…さ…梨奈ちゃん」
「今、梨奈さんとか言おうとしたでしょ!てか、呼び捨てでいいのに…まぁいいや。じゃあ、改めてよろしくね!」
まんまと見透かされ動揺する私に手を差し出す竹内さん、…じゃなくて梨奈ちゃん。
私は少しためらいながらその手を取った。
「じゃあ、俺は洸ね!」
「…え、え…と…」
「なに、梨奈だけ下呼びで俺たちは呼べないってか?」
「そ、そんな…」
「じゃ、呼んでみよー!はい、洸!で、こっちは葵」
「俺も巻き込むのかよ」
ええええー!
ど、どうしよう。
男の子を下呼びで呼ぶなんて…。
いいのかな?
「こ、洸…くん…と、えと、葵…くん」
「か、かわいい…」
「あ、洸が変態と化した」
「なんとでもいえ!お前には、このしおらしさが欠けてんだよ!」
なんだか、ドキドキしているのは私だけ。
皆、下の名前で呼ばれようが、別に何ともないみたい。
だったら、変に意識する方がおかしいのかな。
友だち…か…。
少し、頬が緩むのがわかった。