キラキラ〜不良な君に恋してる〜
昨日、期待通り大きな盛り上がりを見せた物語に没頭しついつい時間を忘れ読みふけってしまった。
私としたことが、つい夜更かしというものをしてしまったのだ。
睡眠は大切だと、それをモットーに早寝早起きを心がけていたのに。
面白い本に出会うと、ついそのモットーがおろそかになってしまう。
「眠そうね」
「…わかるかしら?つい…」
「また本が止まらなかったんでしょ」
私の性格をよく知っている友恵にはやっぱりお見通し。
小さく欠伸を一つした私を見て笑う。
「最後まで読めたの?」
「それが、あと少し…」
「も、もしかして…徹夜したの?」
私は図星をつかれ、肩を竦める。
そう。
あと少しあと少しが、ついには朝を迎えることになったのだ…。
上下巻に分かれた長編小説。
それをほぼ一日で大半を読み終えてしまった。
「もう、大丈夫なの?」
「大丈夫…。ちゃんと授業は聞いてるわよ」
「そこは心配してないけど…」
胸を張るところが少し違ったらしい。