キラキラ〜不良な君に恋してる〜
靴箱で、とっても明るい声に呼び止められた。
すぐに声の主は誰かわかる。
「梨奈ちゃん…」
「おは―!ね、すごくない?あたしがこんな時間に学校にいんだよ!」
「え…ええ…」
それは、普通だと思うけれど、確かに今までを思えばこんな時間に梨奈ちゃんのグループの人たちが来ていることは珍しいのだから、そうなんだろう。
「昨日、どうしちゃったの?起きたらいなかったからびっくりしたよ!」
「う、うん…。ごめんね、あんまり遅くなると怒られるから…」
「そっか…。ちょこちゃんの親厳しいんだよね」
厳しいというか、それは私を思ってではなく、世間体を気にして。
私は、少し複雑な気持ちになる。
「でも楽しかったね!また遊ぼう!」
「う、うん…」
「…でさ、ちょこちゃん、葵となんかあった?」
「え?」
ドキッと胸が鳴る。
葵くんと…。
「な、にもないよ…?どうしたの?」
「んーそれがさ」