キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「千世子、おはよう!」
「おはよう」
「どうしたの、酷い顔よ」
「うん…、眠れなくて」
私の顔を見た瞬間友恵は心配そうに顔を覗き込む。
そんなにひどい顔してるのかな。
寝不足で、頭はボーっとしているんだけど。
その上、フラフラする。
「また、本に夢中になってたの?」
「いや、そうじゃなくて…」
本なんて、珍しく一文字も読んでいない。
今までなら、ありえない。
いつも話の続きが気になって、少しでも読み進めなければ気が済まなかったのに。
「違うの?まぁでも、今日はちゃんと寝なよー?」
「うん…」
友恵はなんていう?
私があの人たちと友達になったと言ったら。
どうして、話せないんだろう。
私は、どこかで戻れる場所を作ってるんだろうか。
つくづく、最低な人間だ。