キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「寒いのに、ずっとベランダにいたのがいけなかったんじゃねぇの?」
「え…」
「風邪ひくって、言っただろうが」
昨日のことを思い出す。
そうだ、私…昨日の事謝りたかったんだ。
「葵くん…あの、」
「お前、もう帰れ。先生に言えば家に連絡して迎えに来てもらえるだろ」
「え…やだ…。私、帰りたくない…」
「は?なに言ってんだ。お前、熱、39度近くあるんだぞ?」
それでも私は首を横に振る。
これじゃあただの駄々っ子だ。
でも、帰りたくない。
お母さんが、そんな事許してくれるわけない。
「授業に…出なきゃ…」
「は?なに言ってんだよ…そんな体で」
「でも…、ちゃんと授業は…受けないと…ダメだから」
私は起き上がりベッドから降りようとする。
そんな私を葵くんは止めようと体を押さえる。
「放して…いかな…きゃ…」
「バカか!…行かせられるわけねぇだろ!」
葵くんが私の身体を抱きしめる。
私は体に力が入らなくて、抵抗できなかった。