キラキラ〜不良な君に恋してる〜
お昼は学校の食堂で学食を取ることにして、友恵と一緒にやってきた。
ほどほどに学食は混んでいて賑わう声が聞こえる。
ああ、どうしようここに来て睡魔がやってきてしまったわ…。
やっぱり、睡眠は大事なのね。
色々な判断力が欠けてしまっているような気がする…。
今日の学食のメニューも決まらない気がしてきた。
もう何度目かの欠伸を一つする。
その時、にぎやかな声が近づいてきたことに気づかなかった私。
恐らく前を向いていなかったその相手と思いっきり正面からぶつかることになった。
「きゃっ」
ドンッ、と思い切りぶつかり、その場にしりもちをつく私、同時に相手が持っていた学食を思いっきり頭にかぶってしまった。
そして、左手には熱いお茶……。
学食は、運よくざるそばで、頭からそばをかぶったのと、制服に汁がかかったくらいで済んだ。
「千世子!」
突然の事におそらくフリーズしていた友恵が慌てて叫ぶ。
私も、びっくりして、固まってしまっていた。
「だーはははは!!!!」
同時に聞こえてきた笑い声。