しろっぷ
プロローグ
金曜日の夜平日。
街から少し離れたところにある『しろっぷ』と書かれた看板の下で一人スーツ姿の女性が立っていた。
「はぁー・・・やってしまった」
この店の前で大きなため息を吐いた一人の女性の右手にはあるもの持っていた。
それは『安産祈願』と書かれたボロボロになったお守り。
だが、その女性のお腹の中には子どもおろか、今現在パートナーと呼べるような相手などもいない。
つまり、今この女性にとってはこれを持つ意味など皆無でこんなにもボロボロであるため、誰かに渡そうとも出来ない。
「バチが当たりそうだけど・・・」
女性はそのお守りを右手に握りしめ、何処か遠くへ投げ飛ばそうと、左足を大きく上げた。
「あ、先輩?橘先輩!!」
と、少し離れたところから一人の男性が近づいて来て、このお守りを持った女性、橘ゆかりの元へ。
「やっぱり橘先輩だ。こんなところで何をしているんです?」
「な、何って・・・」
街から少し離れたところにある『しろっぷ』と書かれた看板の下で一人スーツ姿の女性が立っていた。
「はぁー・・・やってしまった」
この店の前で大きなため息を吐いた一人の女性の右手にはあるもの持っていた。
それは『安産祈願』と書かれたボロボロになったお守り。
だが、その女性のお腹の中には子どもおろか、今現在パートナーと呼べるような相手などもいない。
つまり、今この女性にとってはこれを持つ意味など皆無でこんなにもボロボロであるため、誰かに渡そうとも出来ない。
「バチが当たりそうだけど・・・」
女性はそのお守りを右手に握りしめ、何処か遠くへ投げ飛ばそうと、左足を大きく上げた。
「あ、先輩?橘先輩!!」
と、少し離れたところから一人の男性が近づいて来て、このお守りを持った女性、橘ゆかりの元へ。
「やっぱり橘先輩だ。こんなところで何をしているんです?」
「な、何って・・・」
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