しろっぷ
　バスは今日も予定通りに着き、昨日来た会社前にはたくさんの人が出社。
　と、誰かが後ろからゆかりの名前を呼び、肩を叩かれた。
「真紀〜！」
「ゆかりちゃんオハヨー」
「もうびっくりした。おはよう」
「昨日も出勤したんだって？」
「まあね。おかげで身体は怠・・・何？」
「・・・ねえ何か変じゃない」
「え！？」

　まさか私と貴人さんとの仲がアレ事が！！
　いや待て待て。変な噂が広まるのが嫌だから、しばらくの間黙ってよ。

　すると真紀はゆかりを上から下まで取り調べでもするかのようにガン見し、ゆかりは焦った。
「やっぱり、これは完璧に男だな」
「え！？」
「そのスーツ新調したんでしょう？」
「こ、これは何ていうか・・・」
「ゆかり！いくらスーツで見た目を変えたからって男は来ないよ。私が紹介した『しろっぷ』は行かなかったわけ？」
「い、行ったよ3回」
「それじゃあその3回のうちにそのスーツが？」
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