しろっぷ
「そ、その・・・先日は〜」
「あ、いえ。大丈夫です」
「・・・そうざますか。それなら話は変わるざますが、私は武彦ちゃんとあなたのご友人さんとの結婚は反対ざます」
「は、はぁ・・・」

 それはこちらもですけど?
 武彦に真紀は任せられない!!

 嬉しくはないが、意見だけは一致したことに安堵。
「私としましては、武彦ちゃんのレベルにあった人間・・・。そうね、あなたみたいにそのブランドのスーツに選ばれるような人!!」
「は、はぁー」
「見たところかなり有名なブランドざますね?」
「これですか?『アラウンドアフリー』ってところで仲村さんが・・・」
「え!?」
 ゆかりの話を聞いた恭子は急に身体を乗り出し、ゆかりは背中をソファにぶつけた。
「しゅ、主人に会ったざますか?」
「主人?」
「『アラウンドアフリー」の仲村は私の主人が働いているところざます!!」
「で、でも苗字がまったく違いますが・・・」
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