しろっぷ
1、ウソと見栄としろっぷと
　次の日の土曜日休日。
　いたたたた。
　ゆかりは自分の住んでいるマンションのベッドで動けずにいた。
　何故なら昨日の逃げたこともそうだが、ここ最近連日連夜夜遅くまで仕事に追われ、疲れと筋肉痛がゆかりを襲った。
　幸い今日は会社が休みであったため、起きなくてもよかった。
　しかし、どうしてもお腹の虫が鳴ってしまう。
「お母さんごはん〜〜」
　そう天井に向かって言葉を発するが、現在一人暮らしをしているため、それをしてくれる母親はいない。

　仕方ない、ヨイショっと。
　筋肉痛と戦いながらのゆかりの身体はゆっくり起き、そのまま冷蔵庫のあるキッチンへ。
　ゆかりの部屋は服がそこらへんに脱げすてられ、机の上に雑誌やリモコンなどが散乱。
　しかし、キッチンなどの水回りだけは新品のように綺麗になっていた。
　それは過去キッチンも部屋同様に汚かったのだが、悪臭が立ち込め身体を悪くしたことがあったからである。
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