しろっぷ
「それでメニューは何にする?」
「え、じゃあレモンティーにします」
と、司はいきなり人差し指でゆかりの唇に触れ、イタズラ顔を見せた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ゆかりの中では確実に時間が止まり、その時間がもう動かなくてもよいくらいに思っていた。
「敬語禁止」
「ごめんな・・・じゃなくってゴメン」
「何てね。姉ちゃ・・・姉貴がこんな少女漫画ばかり見ていたからマネをね」
お姉さん、司君をこんなに立派に育ててくれてありがとうございます。
私、今幸せです!!
会ったこともない司の姉に感謝しつつ、このままだと身が持たないと思ったのか自我を保つため、司にわからないよう深呼吸を始めた。
そうとも知らず司はクラシックの音を害さぬよう、オーナーに向かって何も言わず手を挙げて呼んだ。
だが、オーナーは何かの棒を指揮棒に見立て、音に合わせて指揮を開始。
「え、じゃあレモンティーにします」
と、司はいきなり人差し指でゆかりの唇に触れ、イタズラ顔を見せた。
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ゆかりの中では確実に時間が止まり、その時間がもう動かなくてもよいくらいに思っていた。
「敬語禁止」
「ごめんな・・・じゃなくってゴメン」
「何てね。姉ちゃ・・・姉貴がこんな少女漫画ばかり見ていたからマネをね」
お姉さん、司君をこんなに立派に育ててくれてありがとうございます。
私、今幸せです!!
会ったこともない司の姉に感謝しつつ、このままだと身が持たないと思ったのか自我を保つため、司にわからないよう深呼吸を始めた。
そうとも知らず司はクラシックの音を害さぬよう、オーナーに向かって何も言わず手を挙げて呼んだ。
だが、オーナーは何かの棒を指揮棒に見立て、音に合わせて指揮を開始。