しろっぷ
 カランコロンカラン。
 来店を知らせる鐘とともに入ってみると、そのお目当ての男性は若い女子の目線を一点に集めていた。
 と、そのお目当ての男性がゆかりの元へ来ると、それを見ていた若い女子たちはゆかりを鋭い目線で睨んでいた。
「いらっしゃせえー・・・あ、いらっしゃいませ。お一人様?」
「は、はい。そうです」
 その視線を集めている男性はゆかりを店内へと案内し、ゆかりはその後をついて行く。

 よっしゃ、今日はツイてる〜♪
 今日の占いは一位に間違いないな。

 ゆかりは小さなガッツポーズをし、この男性を独占したように思えた感覚に陥っていた。
「ご注文が決まりましたら、言ってください」
 そう言って沖田と書かれた胸プレートをした男性は厨房の中へゆっくりと戻って行く。

 目の保養目の保養っと〜♪
 や、やばい。私おばちゃんみたいなことを考えてる。・・・・・まあいいか。
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