しろっぷ
 そう安心したのも束の間、お腹が減っていることを自覚したゆかりはお腹を満たすためにメニューに手を伸ばす。

 パスタとコーヒーかな。本当ならドリアとこのミニピザも食べたいけど・・・。

 するとゆかりはゆっくりと手を挙げて店員を呼び、あの沖田司にお腹の虫が聞かれたらマズいと思ったのか、司が来る前に水を一気飲み。
「ご注文きまりやした?」
「は、はい。この明太子パスタとホットコーヒーを」
「それでしたらパスタセットどうっす?サラダとパンがセットであるんで」
「あ、いえ大丈夫です」
「ご注文繰り返します〜」
 司の可愛らしい笑顔を間近で見ていたいと思ったゆかりは更に注文しようと考えた。
 が、司に悪いイメージを持たれると思い、その考えは即却下。
 そのため、司の確認に素直に返事する他なかった。
「それではお待ちくださぁ〜い」
 再び司は厨房の方へと戻って行き、ゆかりは満足感と不満の両方を含んだ息を吐く。
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