夏恋花火

『あ。大野……!!』

愛華が突然口に出した

振り返れなかった

背中が張り詰めていて動かない

大野なんて名字彼しかいない

『……………柏木』

私は思わず振り向いた


そこにはほんの少し背が高くなり
大人っぽくなった春くんが立っていた
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