歩道橋で会おうね。
消えていく日常
☆ハルキside☆
…そこは、白い部屋だった。
天井も床も壁も何もかも真っ白。
傷も汚れも何もない。
…ここは、どこだ?
僕は辺りを見渡す。
見知らぬ人が3人いた。
「あ、ハルキくん!
良かったぁ…大丈夫?」
「「良かったですね羽菜さん」」
羽菜さん、と呼ばれる人と似たような恐らく双子が笑顔で僕を見た。
「…ハルキ?」
誰だ…ハルキって。
「ハルキ暫く意識不明だったのよ?
どこか痛むところとかない?」
「…ない、ですけど」
「…ハルキ?どうしたの?
わたしだよ?」
「…」
羽菜さん…?
覚えていない。