歩道橋で会おうね。








☆アオside☆




「へぇー!
バンド入ってくれるのアオ」



ハルキくんにバンドを入らないか言われたことをアユに教えると、アユは嬉しそうに笑った。




〈いつになるかわからないんだけどね〉

「凄い嬉しいよアオ!
あたしもお兄ちゃんも、アオの歌声が大好きなんだよ!」

〈そうなの?
でも私、歌を歌うのは好きだけど、下手くそだよ?〉

「アオってさ、幸せそうに歌うじゃない?
その姿が大好きなの」



私の歌う姿が大好き…?

そうなんだ…。

どこが良いのかな?

まぁでも、凄い嬉しいな!



「アオ今日の放課後空いている?」

〈空いているけど、何で?〉

「お兄ちゃんとハルキくんに連絡とってさ、一緒にバンド名決めない?」



え?

気が早くないか!?



「アオの声が出た時、すぐに始めたいの。
アオ用に考えた歌の歌詞、ハルキくんに見せたいからさ」



アユは私が歌う歌を、毎回作詞作曲してくれていた。

それをアユやアックンの前で発表すると、アユもアックンも笑顔になるから。

私もアユが作った歌を毎回楽しみにしていた。





でも、私用に考えた曲、そんなに沢山あるんだ。

私の声がいつ出るかわからないのに…。

気が早いかもだけど、そんなに楽しみにしてくれているんだ。

嬉しいなぁ。

さすが親友で幼馴染だね!!






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