歩道橋で会おうね。
アユを見ると、アユは肩より下の髪で顔を隠しながら俯いていた。
チャラ男たちは、俯くアユと驚く私を見て、少し焦り気味。
殺気とか何も出していないのに、私がチャラ男を見ると、少しひるんでいた。
もし…もしかしたら。
銀遥希と水川遥希は
同一人物……?
ハルキくんは記憶を失っている。
自分が銀遥希だとは知らない。
そんな…。
嘘でしょ……?
あのシロガネと、ハルキくんが同一人物なわけないよ。
常に笑顔を絶やさず、皆から慕われていた銀遥希。
常に無表情で、話せば毒を吐く水川遥希。
こんなに性格違うんだよ?
同一人物なわけないじゃない。
でも私は知っている。
あの笑顔を絶やさなかったシロガネが。
私に水をかけたあの時。
無表情だったことを。
今のハルキくんと同じ瞳をしていたことを。