歩道橋で会おうね。
でもアユは、俺の大事な妹だ。
助けたいけどっ…!
その時だった。
俺の横を、風が通り過ぎた。
キキ――――――ッ!
ド――――――ンッ!!
ドサッ!!!
鋭いブレーキ音と、何かがぶつかる音、落ちる音。
トラックが立ち止まったのを知り、俺は道路へ飛び出した。
道路に横たわるのは、アユと銀。
アユも銀も、意識を失っているらしく、声をかけても何も返事がない。
近くにいた人が救急車を呼んでくれたらしく、すぐに2人は運ばれた。
命に別状はないらしいが…。