歩道橋で会おうね。








「お兄ちゃん…?」

「アユっ!?」




運ばれて数時間後。

アユは目を覚ました。

アユは腕に擦り傷を負ったぐらいだ。




「お兄ちゃん…?」

「アユ、落ち着いて聞けよ。
銀が、アユを守ってくれたんだ」




銀はアユを守り、頭をうちつけた。

命に別状はないものの、現在は意識不明の重体だ。

アユとは別の部屋で、酸素マスクにつなげられている。




「そうなの…?
あたしの、せい…?」

「なわけないよ。
アユ、暫くしたら、会いに行こう」




目覚めたばかりのアユは、体力がない。

でも、早めに退院できるそうだ。




次の日。

アユが退院できると聞いたので、俺はアユの荷物をまとめていた。




「ありがとうお兄ちゃん」




俺のお見舞い品・アユが大好きなチョコレートを食べながら、アユは笑う。




「お礼なんて言わなくて良い。
俺はアユの双子の兄ちゃんなんだから。
アユの笑顔は、俺がずっと守ってやるから」

「ありがとうお兄ちゃん。
大好き、いつも感謝しているよ」





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