歩道橋で会おうね。







「聞きました。
全て、ハルキの担任から。
…これは、自業自得だと思っています」



銀の担任…あーちゃんとアユの担任だ。



「高岡碧愛ちゃんは、アユちゃんの親友なんですね。
ごめんなさい、ハルキが…ハルキが……」



お姉さんは深々と頭を下げた。



「お姉さんが謝ること、ないですよ」

「…アユちゃん」



気まずそうにお姉さんは切り出す。



「ハルキに、会いに行ってくれませんか?
お兄さんである、歩生くんも」

「「ええ!」」



元々行こうと思っていたし。

荷物をまとめた俺らは、羽菜さんと一緒に、銀がいる病室へ行った。





――――――――――

水川遥希
みずかわはるき

――――――――――



そう書かれた病室の扉を羽菜さんが開けようとする。





「羽菜」




羽菜さんは扉から手を離した。








< 141 / 259 >

この作品をシェア

pagetop