歩道橋で会おうね。
通い始めて数か月経った。
ハルキの目が覚める気配はない。
あーちゃんの傷も癒えていない。
ハルキ、目を覚ませ。
俺は聞きたいんだ。
お前があーちゃんをいじめた理由を。
ある日のこと。
俺、アユ、羽菜さんはハルキの病室で話していた。
「…んっ」
どこからか呻き声が聞こえ、俺らは会話をやめた。
「あ、ハルキくん!
良かったぁ…大丈夫?」
ハルキの目が、薄っすら開いていた。
羽菜さんの顔に、笑顔が咲く。
「「良かったですね、羽菜さん」」
俺とアユも、笑顔で羽菜さんとハルキを見る。