歩道橋で会おうね。
羽菜さんは俺とアユの紹介もしたので、俺らも羽菜さんに倣って自己紹介をした。
もう1度、友達、始めよう。
そもそもそんなに仲良くはなかったけどな。
お互い顔見知りって感じ。
でも、これからは違う。
友達になろう。
俺とアユが、ハルキのこと支えるから。
いつかあーちゃんと会える日が来たら。
笑顔で2人を受け入れよう。
2人がいつまでも幸せであることを願おう。
「ねぇお兄ちゃん」
「何だ?」
帰り道、アユが夕日をバックにして笑顔で言った。
「あたし、ハルキくんとアオが幸せになってほしいから、2人のためなら頑張るからね!
お兄ちゃんも協力してくれるかなぁ?」
「勿論だアユ。
2人が幸せになれるよう、俺らが見捨てず支えて行こうじゃないか」
「うんっ!」
俺らは指切りをした。
ハルキとあーちゃんが幸せになることを、
俺らは願うから…。