歩道橋で会おうね。








「あーちゃん…無理しないで良いから」



私は鞄の中から、ホワイトボードを取り出した。



「どう思った?
あーちゃんの声を奪った銀が、ハルキだと知って」



私はペンを持ったまま固まった。





正直、頭がついていかない。

アックンが話した真実が、真実だと思えない。

アックンを疑うわけではない。

アックンが私に嘘はつかないことを、私は知っている。

…でも。




〈わからないよ…〉




信じて良いの?

ハルキくんのこと。




私から声を、歌を奪ったハルキくんを。

私は…









〈信じられない…〉











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