歩道橋で会おうね。
ハルキくんは、毒舌で冷たい。
王子様みたいな外見だけど、中身は腹黒王子様。
でも、どこか優しくて。
どこか儚くて。
どこか消えそうで。
そんな独特の雰囲気に、
私は惹かれていたんだ。
「…信じられないのも、わかるよあーちゃん。
でもな」
「…?」
「ハルキのこと、信じてあげてほしいんだ」
アックン…?
「俺は今でも信じている。
何故ハルキが、あーちゃんをいじめたか。
必ず理由があるはずなんだ。
でも今、ハルキはその理由を忘れている。
理由を聞くため、俺らはハルキと友達になった」
「…」
「あーちゃん、知りたくないか?
誰とでも分け隔てなく接していた銀が、何故あーちゃんをいじめたか。
何か理由があったとしか思えないんじゃないか?」
理由…。