歩道橋で会おうね。
「アオ、あたし決めたんだ。
アオとハルキくんが幸せでいること」
アユ…?
「だってあたしが今生きているのは、ハルキくんが庇ってくれたからだよ。
ハルキくんがいなかったら、あたしは生きていない。
ハルキくんは、あたしの命の恩人なの。
そしてあたし、アオの歌が大好き。
再びアオが歌ってくれること、あたしは信じて待っているから。
だってあたし、アオの親友で幼馴染だもんね!」
…アユ……。
私はアックンにホワイトボードを投げ、アユに抱きついた。
「アオ…」
私はアユがわかるよう、ゆっくり口パクで話す。
あ り が と う
「…アオ」
再び私たちは抱きしめあう。
傍には、私が投げたホワイトボードを顔面で受け止めたアックンが、倒れていた。