歩道橋で会おうね。
気になって喧嘩が多くなった原因は私?と聞いたことあるんだけど、2人して全否定されたから…。
でも今だ気になっていたりする。
「あー馬鹿らしい。
アユと喧嘩すると、馬鹿馬鹿しくなってくる」
「何それ!
その台詞、そっくりそのままお返しするわ」
「相変わらず性格悪いな」
2人が喧嘩するのを、高ノ宮男子の生徒がチラチラ見ながら出て行く。
周りを気にしないのが、悪い癖。
私は急いでホワイトボードに〈喧嘩は止めて!〉と書きこんでいく。
書き終え、見せようと掲げたら。
パシーンッ
まるで漫才で相方にハリセンで突っ込みをいれるみたいな、良い音がした。
「いってぇ!」
アックンが痛そうに頭を抑える。
私とアユは急いでアックンの頭を叩いた人物を見た。
「…!?」
私はその人物を見て、自分でもわかるほど顔を歪めた。