歩道橋で会おうね。
☆アオside☆
〈叔母さんごめんなさい!
ちょっと出かけてきます!〉
「出かけてきますって、ちょっとアオちゃん!?
こんな遅くにどこ行くのよ、アオちゃん!!」
急いでホワイトボードを叔母さんに掲げ、私は家を飛び出した。
ごめんなさい叔母さん。
今だけその声、無視させて。
私は夜道を走った。
向かう場所、私は知っている。
だって小学生の頃や中学生の頃、お世話になったもの。
今は行っていないけど。
全力疾走し、息も切れかかっていた頃、到着。
私たちが住む遥華市で大きめの病院、成宮総合病院。
私が声を失った時、診てくれたお医者様がいる所だ。
病院へ入ると、待合室に座っていたアユとアックンが、すぐに私に気が付いてくれた。
2人の近くには、羽菜さんもいる。
そして、私が今まで見た中で、最もチャラい人ランキングでぶっちぎりの1位を取れそうなチャラ男までいた。