歩道橋で会おうね。
小野が私に近づこうとしていたが、間にアユとアックンが立つ。
2人とも凄い目つきで睨みつけていた。
さすがの小野も怖気づいていた。
〈ところで本当なの?
ハルキくんが倒れたって…〉
「本当よアオ。
あたしたちと別れた帰り道、小野と会ったみたいでね。
その時倒れたらしいわ。
すぐに小野が救急車を呼んで、今はこの病院に入院中」
そうなんだ…。
「水川羽菜さん、いますか?」
奥から、お医者様らしき人と、看護師さんらしき人が来た。
「あの人、ハルキくんがあたしを庇って事故に合った時、診てくれた医者よ」
アユが説明してくれる。
あの先生は…!
「…アオちゃん?」
〈お久しぶりです〉
私の声がなくなったとき、診てくれたお医者様だ。
本当は担当じゃないらしいんだけど、たまたま会って診てくれた。