歩道橋で会おうね。







それって2つとも、

小野に聞けば良いんじゃないの…?




私は小野を見た。

…が。




小野がいない。





〈ねぇ、小野は?〉

「小野ぉ?
帰らしたわよ。
アオが可愛くなっているのを見て、変態の顔をしていたから、帰らした」




アユ―――――!




〈もしかしたら、小野が全て知っていたかもしれないのに!
ハルキくんが私をいじめた理由も、颯天くんが自殺した理由も。
何で帰らしちゃったのよォ!〉

「あぁ。
そのこと、あたしたちもアオが来る前に気が付いてね。
小野に聞いたわ」



何だって!?

私は好奇心旺盛の瞳を向けた。




「何も言わなかったわ。
アイツも昔のハルキくんのように、ごめんって呟いただけ。
何か知っているはずだけど、何も語らなかったわ」




…本当に、何があったの?

7年前に―――…。






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