歩道橋で会おうね。
望まれない子
☆☆☆
ハルキくんが倒れて、早2週間。
ハルキくんが目覚める気配は、なし。
私、アユ、アックンは毎日のようにハルキくんの元へ通う。
羽菜さんも忙しくない時は、来てくれる。
でも、目覚める兆しはない。
ある日。
アユが委員会のため来れず、アックンを私は病室で待っていた。
高ノ宮男子高校は進学校なだけあって、私たちが通う高ノ宮高校の授業数は全然違う。
あっちは毎日6時間。
週によっては7時間まであるんだって。
私たちはいつでも6時間なのに…。
似たような名前なのに、偉い差だと思う。
私は誰もいない病室で1人、腰かけていた。
…にしてもハルキくん、かっこいいなぁ。
笑顔でいれば、女子にモテまくりじゃない?
まぁ性格悪いから、すぐに女子も離れるだろうけど。
そう考えると私って、変?
なーんで毒舌王子の近くにいるんだろう?
多分、
一目惚れだったんだろうなぁ…。
あの青歩道橋で助けてもらってから。