歩道橋で会おうね。







僕は、最低な奴だと思う。

でも、高岡さんは正直親しくない。

だからといっていじめたくはない。

誰であっても同じだ。

僕を救った、生かしてくれたお祖父さんの言うことを、守れていない。

人に優しくしなさい。

いじめはソレを守れない。





「高岡碧愛をいじめるんだな?」

「…ああ」




ゴメン、高岡さん。

颯天を、守らせてほしい。

颯天の笑顔を、守らせてほしい。

僕の親友、颯天を…!




「明日から決行だ、クラスの皆にも教えておく」

「皆…?」

「ああ皆だ。
高岡を、クラス全員でいじめる。
無視は勿論のこと、はぶいてやる」

「…」

「勿論お前もやるんだぞ、銀」




僕は静かに頷いた。





ゴメン高岡さん。

何度謝っても伝わらないと思うけど…。

許してもらえないかもしれないけど…。




ごめんなさい―――――――…。







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