歩道橋で会おうね。
小野は怒り狂ったらしく、何度も僕を殴った。
でも僕はいじめを肯定することは出来ない。
「…わかったよハルキ」
小野が遂に言いだした。
「お前の言う通りだな。
いじめは良くない。
今更だけど気が付いたよ。
ハルキのお蔭で気が付けたよ。
悪かったな…ハルキ」
「小野…!
わかってくれたんだね?」
「勿論だハルキ!
オレこれからは真面目に生きるよ!」
「良かった!」
差し出された手を、僕は握った。
これで小野とも本当の友達になれる。
信じて疑わなかった。
「…え?
それは…本当ですか……?」
「ああ」
担任から、
颯天が自殺したことを聞いたのは、
それから間もなくのことだった。