歩道橋で会おうね。
颯天は休みがちなものの毎日学校へは来ていた。
僕へ対する態度は変わらないけど。
高岡さんは結局、卒業式まで現れることはなかった。
真島さんや、真島さんの双子の兄であり隣のクラスの真島くんも、僕や小野を睨んでいた。
大事な幼馴染を不登校へ追いやった僕らが憎いのだろう。
当然の結果に、僕はどうすることも出来なかった。
大人しく自分がしたことを受け止める僕とは違い、小野は相変わらず不良仲間を連れ、ゲラゲラ笑っていた。
何度も先生には怒られているけど、いじめはしていないようだ。
その辺は良かったと思う。
小学校を卒業し、僕は中学受験へ向け、勉強を続けていた。
高岡さんをいじめなくなってから、勉強がはかどるようになった。
遅れた分を取り戻さなくちゃ。
僕が入るのは、誰もが知る進学校なのだから。
入学でさえも難しいのに、父さんは首席で入学しろとまで言う。
無理と思い断ろうとしたけど、断ったり首席で入学できなかったら…と思うと、手を抜くことは許されない。
1日を、勉強に費やした。
ある日、僕がいつものように勉強をしていると、小6の時の担任から電話が来た。
今すぐ大事な話をするから、学校へ来いと言う話だった。
疑問点を抱いたまま、僕は学校へ向かった。
そこで僕は、颯天が自殺したことを聞いた。