歩道橋で会おうね。
届け!私の歌
☆アオside☆
「アオちゃん、良かったわね!」
「良かった良かった。
叔父さんたちも一安心さ」
「叔父さん叔母さん。
今までありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします」
初めて叔父さんと叔母さんと、お喋りしながらご飯を食べた。
今まで一方的に叔母さんたちがお喋りして、私は聞くだけだった。
でも今は、私も沢山お喋りできる。
話すことがこんなにも大事なことだって、改めて知ったよ。
私は文菜さんに怒った日から、毎日病室へ通う。
でもハルキくんが起きる気配はない。
お医者様によると、ハルキくんは完全な意識不明ではないらしい。
たまに反応を少しだけ見せるときがあると言う。
でも、目覚める気配はない。
「多分、ハルキくん自身が起きようと思わないんでしょうね。
ハルキくんが失った記憶は、そうそうハルキくんにとって、辛いものだったのでしょうね」
誰も知らない、ハルキくんの過去。
何故私をいじめたのかとか、色々と疑問が残る。
そういえば。
アックンが調べてくれたんだ。