歩道橋で会おうね。











☆アオside☆




次の日。

アユが委員会、アックンは授業で遅くなるまで来られないというのはすっかり定着したので、私はいつも通り、1人でハルキくんの元へ向かう。



ちなみに叔母さんたちは、私がハルキくんのお見舞いへ行くのを許してくれている。

本当は最初話した時は、私の声を無くしたきっかけがハルキくんのため、許してはくれなかった。

でも、ハルキくんが私をいじめたのは理由があって、という話をした途端、渋々だが許してくれた。

ついでに、私がハルキくんのことが好きだということも伝えた。

叔母さんたちは驚いていたけど、やっぱり曲げられないもの。

私の納豆も吃驚の粘り強さで、叔母さんたちは許してくれた。

「アオちゃんが幸せで、選んだ道なら、叔母さんたちも反対はしないわ」と笑顔で言ってくれた。




いつものように病室へ向かい、扉を開ける。

すると、羽菜さんが立っていた。



「羽菜さん、お久しぶりです。
早いですね」



声をかけたが、何も反応しない。



「羽菜さん…?」

「……アオちゃん!」



急いで振り向いた羽菜さん。

その目には、





涙が溜まっていた。







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