歩道橋で会おうね。
「ハルキくん…」
いつの間にかアオが隣に来ていた。
「初めて知った。
小野、そんなことハルキくんに言っていたんだ」
「…あぁ。
あの頃は本当にゴメン、高岡」
「…良いよ別に。
逆に颯天くんを見捨てていたら、そっちの方が怒っていたかも。
だって当時私はハルキくんとなんて話していなかったし、颯天くんは親友でしょ?
親友をアッサリと見捨てられるような人を、私は好きになんてなっていない」
アオ…。
「ハルキくん。
誰もハルキくんを責めていないよ。
だから、ハルキくんも自分を責めないで」
「アオ…
ありがとう」
アオと一緒に、僕も微笑む。
「…全く。幸せねぇ」
その声に、思わずビクッとなる。
「あっ…」
アオは気まずそうに目を逸らす。