歩道橋で会おうね。
私は急いでホワイトボードを取り出した。
「いつも、それで話をしているんですか?」
〈そうだよ〉
「あなたの友達…真島さん、でしたっけ?」
覚えていないのかいっ!
〈そうだよ〉
「大変じゃないんですか?」
〈幼馴染だからね…。
慣れたんじゃない?
アックンも慣れてくれたよ〉
「アックン?」
〈真島歩生のこと。
アユムってアユと紛らわしいから、アックンって呼んでいるの〉
「その2人双子でしょう?
紛らわしいのは当たり前なんじゃないんですか?」
〈そうかもね〉
私は笑みを浮かべる。
しかしハルキくんはふいと視線を外してしまった。
私はハルキくんの横に立つ。
〈どうしたの?
私で良ければ聞こうか?〉
「ご冗談を。
あなたに話してもわからないでしょうから」
失礼な人だなぁ。