歩道橋で会おうね。







「今度小野と仲良かった奴に聞いてみる。
あーちゃんのこと任せたぞ」

「アオなら大丈夫だと思う。
アオは毎日親戚にお弁当作ってもらっている言っていたし。
コンビニに寄る必要はないよ」

「ハルキも大丈夫だろうな」

「良かった…」




これでアオが小野と会うこともない。

アオは…小野に会っちゃ駄目。

あたしが全力で止めるから。




勿論ハルキくんにも。

ハルキくんが忘れていること、小野は覚えているから。




明日を無事に迎えるためには。

小野とアオ、ハルキくんを会わせないようにしないと。







アオ、今度こそあたしが守るから。

お兄ちゃんもアオの味方だよ。

早くアオの声が戻って、幸せそうに歌う姿を、あたしたちは楽しみにしているから。

消えたりしないで。




ハルキくんもだよ。

決して消えたりしないで。




ハルキくんの記憶が戻ったら。






…言いたいことがあるんだ。







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