歩道橋で会おうね。
「アオ、言いすぎ」
〈何よ。
アユは2人の味方するの?〉
「あたしはいつだってアオの味方だよ」
〈じゃあ何?〉
「人の気持ちを考えなよってアオ言ったけどさ。
それ言われた方はどう思うと思っているのよ」
「…」
「アオそこら辺考えて言った?」
「…」
「確かにハルキくんもお兄ちゃんも言いすぎ。
お兄ちゃんはアオのこと大事に思っているんでしょ。
なら思っているなりの対処をしなさいよ。
守るだけの大事なんて可笑しいから。
ハルキくんも毒舌なのはわかっているけど、さっきのはヒドい。
風邪じゃないんだから、馬鹿がうつるはずないでしょ」
アユが冷静に言う。
この中で、誰よりも大人だと思った。
「…悪ぃ、アオ。ハルキ。アユ」
素直にアックンが謝った。
〈私も言いすぎた。
ゴメンナサイ〉
先ほどよりも小さな文字で書きこんだ。
「アオは怒ると大変だからな。
まぁアオを怒らせた原因は俺だから」
アックンは少しだけ微笑む。
私もつられて弱めに微笑んだ。