歩道橋で会おうね。
「…めんどくさいですね」
和やかになってきた雰囲気を、ぶち壊すような冷たい声。
私、アユ、アックンは急いで振り向く。
「確かに真島さんの言う通り、馬鹿が風邪みたいにうつるとは思いません。
ですが、僕はあなたたちみたいな馬鹿と付き合うつもりはないですね。
…疲れそうですから」
…最後の一言に、アックンやアユがキレた。
「ざけんな!
んでてめぇにそんなこと言われなくちゃいけねぇんだよ!
信じられねぇ!」
「折角アオもお兄ちゃんも謝ったんだよ!?
あんたも謝ろうとは思わないわけ!?」
「信じられないのなら信じなくて良いですよ。
…何故真島とアオが謝ったから僕も謝ると言う考えがあるんですか?
そんなの僕の勝手でしょう?」
「…もうお前なんて知らねぇよ。
あーちゃん、アユ。帰るぞ」
「アオ、行こう。
こんな奴と付き合っていられない」
さっさと出していたノートや教科書などをしまうアユとアックン。
そしてバタンッと扉を閉め、出て行ってしまった。
「…行かないんですか?
名前呼んでいたでしょう?」
「…」
私はさっきハルキくんの言った“ある台詞”が気になっていた。