歩道橋で会おうね。
青歩道橋を上りきったところで、ハルキくんはようやく止まる。
常に冷静沈着そうなハルキくんでも、息が上がっている。
〈ハルキくん、どうしたの?〉
体力のない私も疲れているので、文字がふにゃふにゃになる。
まぁ読めるから。
大丈夫!(汗)
「…わかりません」
わからない?
「…何故か、あのコンビニには行くなと、何かが思うんです……」
〈何か?〉
「はい…。理由はわかりませんけど…」
常に冷静沈着(2回目)なハルキくんの表情が、焦りに染まっている。
本当にわからないんだ…。
自分でもわからない“何か”に、私たちはコンビニへ行くことを止められた?
〈ハルキくん、あそこに知り合いいるの?〉
「いえ…。
コンビニなど滅多に行きません。
行くとしても、もっと近くにコンビにありますから」
確かにあったな、コンビニ。
たまたまペンを買おうと思ったのがあのコンビニだったんだ。